おきなわそば店全事業者に言いたい

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真玉橋カルメ魂の演説

渡辺謙ハズキルーペのCMをイメージしてください。

 

本日は足元の悪い中お越しくださいまして心より感謝申し上げます。

今回は沖縄そばの店舗運営に関してどうしても提言させていただきたく、

このような場を設けさせていただきました。

 そして早速ではありますが、結論から先に申し上げさせていただきます。

私は全ての沖縄そば屋さんに”てびちそば”の扱いを辞めてもらいたいのです。

”てびちそば”をメニューから撤退させていただきたいのです。

沖縄そば界でのてびちに対する扱いについては、

てびちを愛する者として大変心苦しく、

様々な沖縄そば屋に入店し、”てびちそば”を注文してはその扱いに愕然とするばかりでした。

看過しかねる状況となった今、こうして提言をするに至りました。

さて、それらの理由を申し上げます。

沖縄そばは現代において”三枚肉そば”と”ソーキそば”が主流となっています。

”三枚肉”は豚バラのブロックを泡盛や黒糖なので煮込み、薄切りにした具であり、沖縄そばのデフォルト、デファクトスタンダードとして君臨しています。

”ソーキ”は後発であり、当初は変化球的なアプローチ、それもツーシームバックドアのような存在でしたが、今ではデフォルトを凌ぐ人気があります。

ドリフで言えば志村けんのようなものです。

当たり前の話ですが、沖縄そば屋に来る人は「沖縄そばが食べたいな」と明確に思って入店するわけですが、「三枚肉食べたいな」、「ソーキ食べたいな」という人はまずいないはずです。

あくまでも主語は沖縄そばであり、三枚肉やソーキは単なるアイコンに過ぎないのです。

アイコンは重要ですが、仕事はしません。

あれば良い、存在していれば良いのです。

では”てびち”はどうでしょう。

”てびちそば”が食べたいと言う人は明確にてびちが食べたいのです。

三枚肉やソーキと明らかに異なり、てびちがメインなのです。

アイコンではなくタスクそのものなのです。

”てびちそば”には3つのスタイルがあります。

ひとつは、

三枚肉、ソーキ、えーっとじゃあ”てびち”みたいな扱いになっている店。

単にアイコンを変えておけば良いだろう、

バリエーション増やしておけば良いだろうという安易な考え。

そのような考えで沖縄そばにてびちを乗せるのは非常に危険なことです。

三枚肉やソーキでは絵になる沖縄そばが、

てびちを乗せるだけでもう全ての脈絡を喪失します。

それを許してしまうと、沖縄そばの上にタコスの手巻き寿司や、

タンドリーチキンなどを乗せることを許すことになってしまいます。

しかもそういう店に限っててびちが美味しくない。

厳密に言うと、てびちに充分な仕事がされていないことが多いのです。

身離れが悪く、骨ばっかりのパターンが多いのです!

(水差しから水を入れて飲む)

もうひとつのパターンは、沖縄そばメインがてびちだけ妙に”てびち汁”に寄ってしまい、大変中途半端になっているパターンです。

出汁やスープは共通なのに、てびちそばにだけ急に大根とか人参とかを入れてくるパターンです。

私はこのパターンが一番腹立たしく思います。

結び昆布などを目にした時には意識が遠のくときもあります。

何がしたいんだと!どこに行きたいんだと!

中途半端なスイングしやがって、もう明日から二軍だ!

と言いたくなります。

やはりてびち自体の仕上がりも中途半端で目も当てられません。

最後のパターン。

これはてびち専門店のてびちそば。

これは、そばが逆にアイコンになっています。

「今日はご飯と言うよりそばかな・・・」

というてびち好きのためにものです。

沖縄そば屋とてびち専門店は基本的に違います。

できることならば!

沖縄そば屋がてびち部門を専門化してもらい、

それからてびちそばを出してほしい。

店内にリリースしてもらいたい。

しかし、そうなるとマルチリソースによる経営悪化は目に見えています。

つまりこの問題は解決しようがないのです。

なので、ここは思い切って沖縄そば屋でのてびちそばを辞めていただきたいと提言するに至ったのです。

「注文しなきゃいいじゃない?」という声もあろうかと思います。

しかしですね、しかしですね、

メニューにあったら頼んでしまうのですよ!

”てびちそば”については業界全体で是非ご一考いただけると幸いです。