森ガール

その昔、「森ガール」なるものが流行っていた。

厳密にいうと流行るというより、新しいカルチャーの”仕掛け臭”を纏っていたに過ぎない。

Wikipediaによると、

”「ゆるい感じのワンピースが好き」「カメラが好き」「手作りが好き」「雑貨屋さん巡りが好き」といった嗜好があげられた。”

らしい。

森関係ないんすけど。

森って言ったらまずはムヒだろう。

西表島の森なんてヒルがいて、サバイバルナイフで削いで取るんだぜ。

何億という金を使って森(というかジャングル)に道路を作っていた最中、ヤマネコと鉢合わせになって工事自体中止になるんだぜ。(素晴らしい英断)

川から顔半分出してマーティン・シーンのマネもできるし、

川に捕虜を沈めて傍でロシアンルーレットもできるんだぜ。

森を舐めるなよ。である。

さて、森ガールと来たら森ボーイは誰なんだ、と考えるのが一般的だと思う。

そこで断言したい。

元祖・森ボーイ。

それは、

蟹江敬三

 

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ドラマGメン75にちょいちょい出てきた悪い人役である。

犯人役というよりやはり「悪い人役」である。

蟹江敬三はこのドラマの望月源治役でブレイクしたと言ってもよいだろう。

とにかく怖かった。

森に住んでてちょっとしたことですぐに斧を振り回す。

今はどうか知らないが、昔はどの学校の近隣にも「鎌を振りかざすオジイ(たまにオバア)」がいた。

いわゆる都市伝説に過ぎないのだが、

カジュアルなナマハゲというか、なんとなくその存在が子どもたちの秩序を保っていたこともあった。

そしてそれらは「こちらからなにもしなければあちらから能動的アプローチはない」という子供ならではの都合が良いルールがあった。

・・・集団的自衛権のことですね。

で、蟹江敬三はそういうルールがなかったわけだ。

人をさらって殺害するにも斧を使う。

子供ながらに斧ってムゴいと泣いて怖がったのだ。

女性の行動を制限するほど保守派ではないが、森に出かけるのは重々気をつけてもらいたい。

今の世の中なんでもありで無慈悲だから。

そしてあんなに怖かった蟹江敬三が、追々渋いダンディーなキャラに定着していたことは、僕が我慢できたとしても、若林豪(オーストラリア)は納得できないだろう。

この、「最初最悪なのに後年かっこよくなるフォーマット」

は、その後、長塚京三に受け継がれたのである。