これもSNSの功罪って言えるのかなー

www.j-cast.com

まず上記リンクの記事をお読みください。

 

「相手の身になって考える」ってのと

「自分に置き換えて考える」ってのがありますよね。

まあこれはケースバイケースで使い方が分かれるわけですね。

ちょっと前から気になっていることがあって、

その思いが最近更に大きくなっているんですが、

なんだか最近、それって自分に置き換え過ぎじゃないのか?という発言をよくテレビやネットで目にします。

 

先日星野仙一さんが亡くなった時、

哀悼の言葉がほとんどだったわけで、

それは至極当たり前の話なんですが、

星野仙一のやってきた暴力やパワハラは許せない」

みたいなこともネットで散見しました。

ネットニュースなんてのはSNSの声をそのまま記事にしたりするもので、

やはりSNSでも同様の声が結構ありました。

2018年に生きている人間が「1980年ではある意味、常識範囲内だったこと」

を批判しているわけですね。

現代のまさに今日の今のこのどんどん過ぎていく「今」に、

その今、もしくはここ数年の常識かわかりませんが、

40年近く前の行為を「パワハラダー」と言って怒っているんですね。

単純な話、星野さんが鉄拳制裁していた頃は、それはなんの問題にもなってなかったわけです。

だから最後まで野球人生を全うしたわけです。

40年前のことを批判するってあまりにも無意味だと思います。

60年前の髪型を見て「変なパーマwwww」って言うのと同じくらい無意味です。

1万年前の食事見て「マンモス食ってるー草生えるわー」って言うのと同じくらい馬鹿馬鹿しいと思います。

人類史上最大のトピックだとしても、それを自分のバイトの世界くらいにまで圧縮してまで、自分の意見を言う空間を作るかね。(笑)

「今だったら」「これが一般企業なら」「これがアメリカなら」

「これが1977年の1月1日生まれの左利きだけど箸を持つのは右手の人だったら」

「これが水割り飲む時はすごい悲しそうな顔するけどキャバクラ狂いな人だったら」

・・・全てなんの意味もない承認欲求なのかストレス発散なのか知らない自己満足のための枕詞に過ぎないとおもうんですよね。僕は。

 

年末からの相撲界のゴタゴタについて、

「いろんな人がいていろんなことを言うよ」(キリンジ「Driftter」より)

とまさにそんな感じですよね。好きに言っていいですよ。

だれにでも言論の自由はあるからね。

いろんな著名人やら論客やらタレントやらの殆どが、

相撲協会の問題に関して上記のように「自分に置き換えて」語っているのが見ていておかしいを通り過ぎて怖いと思っています。

 

そもそもの話なのですが、

相撲って17世紀から始まっているわけです。

相撲協会ができたのは20世紀です。(1925年)

相撲協会が創立された理由はたくさんあるので割愛しますが、

なによりもこの大昔から続く伝統を守るということが一義的です。

渡され引き継がれた有形無形問わず様々ものを、

「そのまーんま」引き継ぐことが最も重要なことであり、

これを「保守」と言います。

そう、保守なんですね。

協会は人事を変えながら100年近く変化なくそのままを守ることをまさに引い継いできているわけです。

変えることはそれこそ爆弾があれば5秒で変えられます。

タリバンバーミヤン遺跡を爆破したのと同じように。

守るというのは非常に尊いことであるのは議論の余地もないと思います。

そうやって相撲協会が成り立ってきたという紛れもない事実を前提に、

時代も変わったので、変革するべきところは変革しようね、守るべきものは守っていこうね、というのが本来あるべき議論だと思うのですが、

テレビでは、協会を解体しろとか、別団体を作れとか、

どこかの中小企業かプロレス団体みたいな認識しか協会にないような意見を言う人が多すぎるんじゃないか思います。

「これ、企業だったら潰れますよ!」

という謎なコメントを言うタレントもよく見ます。

客を置いていくのか〜!ファンがあっての相撲だろ〜!

本当の相撲ファンはそんな馬鹿なことは言いません。

守られてきた伝統に敬意を評しているし、それを守るためにみんな努力しているはずです。

日本の伝統継承って将来大丈夫かな?とふと思うのですが、

その前にマスコミが廃れると思うので気にすることもないかとも思っています。

正直、SNSが問題というより、それをまとめて印象操作をする層に問題があるんでしょうね。

何も清濁併せて守れとは思っていません。

改革すべきところ、特に暴力問題とかは真っ先に解消するための改革は必要だと思います。

ただ、会社の稟議みたいにスイスイ行くものでは当然なく、

例えて言ったら動かさなさ過ぎて関節が固まってすぐに動けないというイメージかと。

企業のしがらみとかのレベルではないですからね。

一方的に自分に置き換えた主張だけは本当に見ていてイラッとしますが、

冷静に考えるとあの人ら敢えてやってる節もありますので、

極力気にしないようにします。

 

最後に別の話を。

昔、モスバーガーがサービス改善のためにユーザーへアンケートを取りました。

改善提案で一番多かったのが、「商品出すのを早くするべき」

だったそうです。

で、モスバーガーはそれに従ったかと言うと、むしろ商品を出す時間が遅くなるほどになりました。

理由:このアンケートを言い換えれば「モスバーガーマクドナルドになれ」と言っている。

それはできない。更に逆の道を行く。

という判断になったとのことです。

受け継いできたことを捨てて市場に媚びを売りに行くでなく、

受け継いできた価値をまさに保守したわけです。

その判断の前で、「客を軽視するのかー!」と怒鳴っている人を見たらどう思いますか?

僕は代打逆転サヨナラ満塁ホームラン級のバカだな!

と思います。

 

相撲協会擁護派か、否定派か、

テレビのエンターテイメント性がどんどん短絡的になっている。

僕が歳を取っただけでテレビは実は変わっていないのかもしれないですが。

俳句が生まれた国とは思えなくなっちゃてるなーと。 

 

ちなみにレッテル貼り的な見方で協会と貴乃花親方の違いを見ると単純な話ではないのが分かる。

協会は運営は保守だが外国人力士の参加などそこは革新的

貴乃花親方は運営は協会よりは革新的(現代的)だが、横綱像に関しては保守的。