骨汁を北大路魯山人的に語ってみる

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出し殻で作った料理と聞くと少しばかり気がひけるものであるが、

骨の髄にへばりついた肉というのは、骨の旨味までも最後の最後まで取り込んでいると考えると楽しさもひとしおである。

骨汁は深鉢にこんもりと盛るのがよろしい。

塩味と味噌味で好みが分かれるが深酒の後などは塩味のほうが出汁の旨味を堪能できる。

骨からすぐに剥がれる肉を両手で掴んで直接食べるのも大変美味しいが、

剥がれにくい肉は箸でこそぎ落として最後に出汁の効いた汁と食すのもお薦めである。

骨から肉をこそぎ落とす時間帯は誰もが無口になってしまうもので、

接待には不向きと言えよう。

隙間なく埋め尽くされたこの料理はよく見れば3箇所くらいの空間がある。

そこからそれぞれ小さじ1杯程度の生姜を入れるとなおよろしい。

コーレーグースは具に直接かからぬよう、ポンプタイプの入れ物が好ましい。

大量にあった骨があれよあれよとなくなっていく様は大変楽しいものである。

昨今は和洋折衷様々な料理をいろんな店で食べられるようになったけれど、

骨汁は人の原点を思い出させてくれる。

粗末な出し殻を食べる背徳感などは、大いなる食への興味が軽く凌駕するものなのである。