異業種交流会の不思議

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「こんにちは、私、AIを使ってすっぽん養殖の管理を一元化できるシステムを販売しているどこそこ商事の誰それです。」

「はじめまして、私はどこそこ交差点のなんとかビルでネイルサロンビューティーホニャララを経営している誰それです。」

「あーネイルですかー、女性の世界には疎いもので・・・」

「いえいえ、男性も最近は結構多いんですよ。ヌーノ・ベッテンコートの影響なのかわからないのですが、それよりすっぽん大好きなんです私」

「そうですかー、では今度ネイルのお店行きますので、貴女も私の会社にすっぽんを見に来てくださいよー」

異業種交流会ってこんなイメージであってる?

自社リソースを他社との協業で補い合って互いに成果を出すことをビジネストゥービジネス(B to BまたはB2B)と言う。

例えば、営業系が強い会社と技術系が強い会社が組めば、

大手に負けない体制となり、市場が広がる等の効果がある。

私の仕事は営業だが、仕事の半分くらいはその協業作りに費やしている。

これらは大きな畑の中では同業同士のアライアンスであり、

それを組む際にグラスの底を紙ナプキンで包んで会場のあちこちを歩くことはない。

乾杯もない。

異業種交流というものがある。

あれは元々、異業種の経営者が集まり”経営”という共通言語があることで、

今までなかった発想をシェアしたり、学んだりすることだった。

ところが最近は現場レベルの人間が参加していると良く聞く。

現場レベルの人間にとって、異業種交流とはカスタマートゥカスタマー(C2C)である。

異業種交流会でケーキ屋さんと知り合ったら、せいぜい、そのケーキ屋さんのカタログを自社に持ち帰えるくらいしかできない。その代わり、ケーキ屋さんに自社が開発したカツラのカタログを持って帰ってもらう。

C2Cだから広がりもあるわけない。

ただのお友達なのである。

ただのお友達作りを会社の経費でやるなんて、なんて優しい会社なんだろうと思ってしまうが、なぜ現場レベルの人間が異業種交流好きになってしまうのか。

これは単純である。

楽だからである。そして楽しいからである。

それはなぜか。

そこにはなんのしがらみもないからである。

なんのコミットも責任もないのである。

嫌になったら行かなければ良いだけの話なのである。

「人のために頑張る」という、この局地的な一部中の一部に現実から逃げることができるからである。

なんとなく仕事に打ち込んでいる感が出るので思考停止で気持ち良いのである。

せめて管理者レベルの人間でヒマがある、もしくはやるべきことがマジでわからない人が参加すべきである。

異業種の前にやるべきことは無数にある。