本棚には「成りあがり」一冊あれば良い①

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ビジネス書、成功本の類は非常に面白い。

きれいな予定調和で市場が形成されているところがなんといっても面白い。

いわゆる成功本を買う人の心理というのは、

その書物からなにかしらのヒントを得て、

それを教義化して自分自身に落とし込みたい。

つまり、自分も成功したいtooみたいなものだと思う。

書き手側はどうかと言うと、

「いやーあん時そうやって良かったよ、ラッキー♪」

みたいに書くわけにはいかない。

なにかを教義化しないと読む人が困るから。

しかし、そういった教義的なものが入っている本を何百冊と揃えても、

最終的には、

「感謝の心が大事」

というところに行き着く。

そして感謝教の教徒が増えていく。

まぁ感謝すること自体は無害なので、勝手にあちらこちらで感謝していれば良いと思うのだけど、感謝教の人たちは、「あの人は感謝が足らない」とか言い出し始めるので、

そこが非常に厄介ではある。

さて、3年ほど前に矢沢永吉のあの有名な著書(といっても糸井重里によるインタビュー記事なんだけど)「成りあがり」を読んだ。

45歳で初めて読んだというのが良かったのか、

かなり衝撃を受けた。

あれからこの本ばかり読んでいる。

他の本も読むには読むが、

時間があればこの「成りあがり」を読んでいる。

思うに、これはビジネス書であり、生き方のヒントが大いに散りばめられている。

好きすぎて、このブログで訴えられない程度に詳細を紹介したいと思っている。

この本は、矢沢永吉がキャロルで成功し、さらにソロ活動で高額納税者となった28歳の独白である。

(以下本の引用は” ”で囲います)

矢沢永吉の幼少期は花登筺の小説でも見かけないくらい「かわいそう」である。

「かわいそすぎ」である。

永吉3歳の頃に母は蒸発、酒浸りの父と2人で過ごすが、

小2の頃にその父と死別、以後祖母と2人で暮らすこととなる。

”死んだ時、わからなかったね。遺体見ても、泣かなかった。涙、出なかった。正直なところ「あれ、死んだの?」って感じだったものな。(中略)死って、そういうものなのよ。”

当然、極貧生活となるわけだが、子どもって本当につらいとき、全てのものを遮断して、自分の世界に生きるのかなと思う。

”遊びっても、スポーツなんて知らなかったよ。サッカーとか、野球とか全く知らん。打率とか、あれ、わかんなかった。ライト、レフト、セカンド、わかってなかった。オレ、ピッチャーわかった。ピッチャー投げるやつ。キャッチャー、受けるやつ。これは知ってた。グローブって、見たことなかったもん。”

本で言ったら10ページくらいの序章で既に涙が出てきた。

つづく